聞き取りの習慣

脳トレは聞き取りに役立つ?

脳トレは、頭を元気に保ちたい大人に人気があり、音を使う練習が入っているものもあります。それが聞こえに役立つかどうかは、「役立つ」を何と考えるかによります。にぎやかな部屋で会話についていくことが目的なら、いちばん近道は、まさにそれを練習することです。音の高低ではなく、話し声で。

脳トレが鍛えるもの

脳トレは、注意力や記憶、そして見たり聞いたりしたものをどれだけ速く処理できるかをねらった、短い毎日のゲームです。音の練習には、上がる音と下がる音を聞き分けたり、だんだん速くなる短い音を捕まえたりするものもあります。

よく知られた脳トレはていねいに作られていて、練習の裏づけとなる研究が発表されているものもあります。そうした全体的な頭のキレが目的なら、時間をかける先として悪くありません。

聞き取りの練習が鍛えるもの

聞き取りの練習は、反対の側から始めます。あなたが本当に上手になりたい場面からです。似た言葉を聞き分ける。うしろでカフェのざわめきが続く中で、文を追う。初めて聞く声どうしの会話に、ついていく。

力は、練習したことでいちばん伸びます。音を練習すれば、音が得意になります。あなたの一週間で困る場面が話し声にあるなら——食事、電話、テレビなら——練習するのは話し声です。背景の雑音を、少しずつ大きくしながら。

研究が言えること、言えないこと

どちらの練習にも研究の裏づけはあり、結果は、それぞれの研究が何を測ったかで変わります。練習は、練習した課題を伸ばしやすい。そしてその課題が、ふだんの聞き取りに近いほど、練習は暮らしと結びつきます。

どんな練習アプリにもできないことが一つあります。聞こえにくさそのものを元に戻すことです。音が前より小さく感じるときや、静かな部屋でも話し声を聞き逃すときは、まず耳鼻咽喉科や補聴器の専門家に相談してください。練習は、今ある聞こえを土台に力を育てます。

選び方

アプリからではなく、目的から考えましょう。

毎日のゲームで全体的な頭のキレがほしいなら、脳トレが合います。

にぎやかな場所での会話を楽にしたいなら、話し声を使う聞き取りの練習を選びましょう。

補聴器や人工内耳を使っているなら、聞き取りの練習はその機器とともに働きます。

迷うなら、お金を払う前に無料の範囲で試して、また使いたくなったほうを続けましょう。

よくある質問

脳トレで聞こえはよくなりますか?

脳トレのゲームは、注意力や処理の速さを鍛えられますし、音の練習が入っているものもあります。ただ、その練習は会話ではなく、音の高低や短い音のかたまりを使うことが多いです。にぎやかな部屋で話し声を聞き取ることが目的なら、話し声を使う聞き取りの練習が、その力にまっすぐ効きます。

脳トレと聞き取りの練習は、何が違いますか?

脳トレは、ゲームを通じて全体的な力——注意力、記憶、速さ——を鍛えます。中には音を使うものもあります。聞き取りの練習は、話し声そのものに取り組みます。言葉を聞き分け、文を追い、雑音の中で会話を続ける練習です。

脳トレと聞き取りの練習は、一緒にやってもいいですか?

はい。鍛えるところが違うので、ストレッチとウォーキングのように並べてできます。時間がかぎられていて、目的が会話なら、最初の10分を聞き取りの練習にあてましょう。

音のゲームで、レストランで聞き取れるようになりますか?

雑音の中の話し声を聞き取れるようになる、いちばん確かな方法は、雑音の中の話し声で練習することです。音を使うゲームは、聞くときの全体的な注意力を高めてくれますが、あなたが本当に困る場面——一つの声、たくさんの邪魔な音、本物の言葉——そのものを練習してはくれません。

聞き取りの練習は、治療ですか?

いいえ。聞き取りの練習は、力を鍛えるためのトレーニングです。運動のようなものです。聞こえにくさそのものを治したり、耳鼻咽喉科や補聴器の専門家のかわりをしたりするものではありません。聞こえが変わったと思ったら、まず専門家に相談するのが先です。

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