ふだんの聞き取り音は聞こえるのに 言葉が聞き取れない

音は聞こえるのに、言葉が聞き取れないのはなぜ?

誰かが話しているのはわかる。声も聞こえている。なのに、言葉の中身が入ってこない。これは聞こえの悩みの中でも、いちばんよくあるものの一つです。ちゃんとした理由があります。音の大きさではなく、はっきり聞こえるかどうかの問題なのです。

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「大きい」と「はっきり」は別のもの

母音は低くて大きい音です。誰かが話していること自体は、母音でわかります。いっぽう、さ行・た行・か行のような子音は高くて小さい音で、言葉と言葉を分けているのは多くの場合こちらです。「佐藤さん」と「加藤さん」の違いは、この小さな音一つだけです。

聞こえにくさは、多くの場合、高い音から始まります。だから話し声の大きさは残るのに、言葉を読み取るための輪郭が抜けていきます。その結果が、まさにあの感じです。声は聞こえるのに、言葉がぼやける。

雑音があると、ぐっと難しくなる理由

静かな部屋では、抜けた音のかなりの部分を、脳が前後の流れからおぎなってくれます。ところがレストランや人の集まりでは、背景の雑音が小さな子音をすっかりかくしてしまい、脳が手がかりにできる音がほとんど残りません。

「家では聞こえるのに、外食だと聞き取れない」という声がとても多いのは、このためです。気のせいではありません。雑音のせいで、脳が頼りにしていたゆとりがなくなってしまうのです。

機器だけでは足りないことがある理由

補聴器や人工内耳は、音を届けてくれます。でも、音を意味に変えるのは脳の仕事です。聞こえにくい年月が長いと、脳は小さな音の違いを使うことから遠ざかっています。

新しい機器にしたのに言葉がはっきりしない、という人がいるのはこのためです。機器は仕事をしています。聞き分ける力は、それとは別に育て直す必要があるのです。

今日からできること

話す人の顔が見える位置に座り、顔に光が当たるようにしましょう。口の動きは、耳が逃した子音をかなりおぎなってくれます。聞き返すときは「もう一回」ではなく、別の言い方でお願いしてみてください。新しい文には、新しい手がかりが入っています。

長い目では、力そのものを練習で育てます。似た言葉を聞き分ける練習を、まず静かな状態で、慣れたら少しだけ雑音を足して。短い練習をこまめに続けることが、音を大きくするだけでは届かない、はっきり聞き取る力を育てます。

話す人の顔を見て、口の動きも手がかりにする

「もう一回」ではなく、言い直しをお願いする

静かな状態で言葉の聞き分けを練習し、雑音は少しずつ足す

聞こえの検査を受けるタイミング

言葉がぼやけることが多いなら、聞こえの検査を受ける価値があります。何年か前に問題なしと言われていても、です。言葉がぼやける悩みは、ゆっくり進むことがあります。耳鼻科や補聴器のお店で、今の状態と、機器の設定が話し声に合っているかを見てもらえます。

よくある質問

音は聞こえるのに、言葉が聞き取れないのはなぜですか?

「聞くこと」と「わかること」が別の仕事だからです。聞こえにくさは多くの場合、言葉と言葉を分けている小さくて高い子音を先にうばい、大きな母音は残します。話し声は聞こえるのに、言葉を読み取るための細かい部分が抜けている状態です。

家では聞き取れるのに、レストランだと聞き取れないのはなぜですか?

静かな場所では、抜けた音を脳が前後の流れからおぎなえます。背景の雑音は小さな子音をすっかりかくすので、手がかりが残りません。にぎやかな場所では、そのおぎなうためのゆとりがなくなってしまうのです。

補聴器をつければ、言葉は聞き取れるようになりますか?

小さな話し声の音を取りもどしてくれるので、助けになります。ただ、機器が届けるのは音で、意味にするのは脳です。聞き分ける力そのものを練習で育て直す必要がある人も多くいます。

言葉を聞き取る力は、練習で伸ばせますか?

はい。似た言葉を聞き分けるのは、育てられる力です。言葉のペアや短い文で、まず静かな状態で練習し、慣れたら軽い雑音を足していくと、音量だけでは届かない、はっきり聞き取る力が育ちます。

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機器にはできない部分を練習する

無料の聞き取りチェックで、どこから言葉がぼやけるかがわかります。あとは短い練習を毎日少しずつ。言葉のペアを一組ずつ、はっきり聞き分ける力を育てていきましょう。

SoundStepsは、聞き取りのトレーニングと練習のためのアプリです。病気の診断・治療・予防を目的とするものではありません。医療に関することは、専門の医療者にご相談ください。