聞き取りのしくみ
早口の人の話が聞き取れないのはなぜ?
相手が急に早口になって、一文ぶん置いていかれる。集中していなかったからではありません。早口だと、聞きのがした音を脳が補うための時間が足りなくなります。
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聞き取りのしくみ
相手が急に早口になって、一文ぶん置いていかれる。集中していなかったからではありません。早口だと、聞きのがした音を脳が補うための時間が足りなくなります。
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聞こえにくさがあるとき、脳は音を受け取るだけでなく、組み立て直しています。抜けた音やぼやけた音を、前後の意味や、相手の口もとの動きから補っています。
その組み立てには、わずかな時間が要ります。早口は、言葉と言葉のあいだの間を短くします。脳が必要としているのは、まさにその間です。追いつく前に、次の言葉が来てしまいます。
話し声の音は、となりに来る音によって形が変わります。「やっておく」が「やっとく」に近くなるように、言葉どうしが溶け合います。
これはだれの話し方でも起きていて、速くなるほど強くなります。ゆっくりなら、一つひとつの音に居場所があります。早口はそれを押しつぶすので、聞こえに困っていない人でも聞き分けにくくなります。
早口は、脳が音を補うために使っている短い間をなくしてしまいます。
聞き取れないとき、つい「もう少し大きい声で」と言いたくなります。でも、大きくなっても速さは変わりません。聞こえやすくはなっても、整理しやすくはならないのです。
「大きい声で」ではなく「もう少しゆっくり」とお願いする
一語ずつ伸ばしてもらうのではなく、話の切れ目で間をとってもらう
聞き取れたところを言い返す:「6時に迎えに来てくれるんですね?」
会話の最初の一、二文は、耳が慣れるための時間だと思っておく
面と向かって「ゆっくり話してください」と言うのは、少し気がひけるかもしれません。短くて、相手を責めない言い方にしておくと、口に出しやすくなります。「すみません、少しゆっくりお願いできますか」で十分です。
一度伝えても、数分で元の速さに戻るのがふつうです。相手が気をつけていないのではなく、話す速さは癖だからです。そのつど、軽くもう一度お願いして大丈夫です。
いつも同じ速さの声だけで聞いていると、早口の人に会ったときに面食らいます。速さのちがう本物の声で練習しておくと、速いほうにも耳が慣れていきます。
SoundStepsの練習では、声も話す速さも一つではありません。食事の席や会議で早口の相手に当たっても、ゼロから始めずにすみます。
よくある質問
早口は、聞きのがした音や半分しか届かなかった音を脳が補うための、短い間をなくしてしまいます。補う時間が足りないまま次の言葉が来るので、文の先のほうから抜けていきます。
「ゆっくり」です。声を大きくしても話す速さは変わらないので、脳が整理するための時間は増えません。速さをゆるめてもらうと、その時間が戻ってきます。
となり合った音がたがいに影響して、溶け合うことです。「やっておく」が「やっとく」に近くなるような変化で、だれの話し方でも起きています。速くなるほど強くなるので、一つひとつの音を聞き分けにくくなります。
慣れるほど楽になります。速さのちがう声にこまめにふれておくと、早口の相手が話しはじめたときに、耳の切りかえが速くなります。
聞き取れたところまでを言い返すと、全部を聞き返さずにすみます。「金曜の何時でしたっけ」のように、足りない一つだけをたずねる形にすると、相手も答えやすくなります。
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